所属しております日本建築家協会(JIA)近畿支部奈良地域会では、和紙デザイナー堀木エリ子さんをお迎えして講演会を開催します。
堀木さんは「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマに光壁・光天井、照明器具から建築のファサードデザインまで幅広く建築と関わっておられます。
最近のお仕事では北陸新幹線「越前たけふ駅」の壁面とコンコース天井に、越前和紙の職人さんと共に制作された和紙作品が使われています。
ホームページには多くの作品が紹介されています。HORIKI ERIKO
プロフィールのページには堀木さんの和紙や日本の伝統技術に対する思いを書かれていました。
(抜粋)
”「白い紙は神に通じる」という精神性は、古来、日本人の美学や、日本独自の慣習に深く影響し、和紙は、日常の生活だけではなく、神事や祭事にも欠かせないものでした。しかし現代では 機械漉きや和紙風の新素材なども開発され、手漉き和紙の文化は衰退の一途をたどっています。
素晴らしい職人さんの技術や、日本のものづくりの背景にある精神性を未来へ繋ぐためには、新たな着眼点を持ち、日々の挑戦によって進化させていくことが重要です。私達は、越前和紙の職人さんと共に「伝統を未来へ繋ぐ」方向性と、独自の新たな技術で革新を興して「革新を未来の伝統に育てる」という二つの方向性で活動をしています。”
伝統と革新。まさにおっしゃられる通りだと思います。
私の関わる木造建築も脈々と続く日本独自の林業と職人技能によって支えらてきました。そこに日本人の精神性が宿っていると思います。今後も伝統を活かしながらの革新の道をたどり、継承され続けなければならないと思っています。
講演会ではいろいろなお話をして頂けると思います。今からとても楽しみです。
どなたでもご参加いただけますので、是非お越しください。
「無限の可能性に挑む~進化する和紙」
開催日時 2024年4月19日 15時30分開場 15時50分開演
場所:日本聖公会奈良基督教会礼拝堂(近鉄奈良駅 徒歩3分)
参加費:無料
お申し込みはGoogleフォームからお願い致します。