2月からお茶のお稽古を始めました。
建築仲間の友人から先生を紹介していただき、近くで裏千家の先生に教えて頂けることになりました。
今までお茶室を設計させて頂いたり古い茶室の修理させて頂くことがありましたので、茶室の設計の基本的なことを学ぶ機会はありましたが、お作法は全く知らずの超初心者です。ずいぶん前になりますが、お茶室の相談で一度お茶のお稽古に参加させて頂く機会がありました。その時に日常から離れて無心になれる経験をさせて頂き、それ以来いつかお茶を習ってみたいと思っていました。今回、大変尊敬できる先生とご縁を頂くことが出来て本当に嬉しく思います。
私は左利きなのでお茶の作法(右利き)に慣れるのも修行です。右手で茶筌を持ちお茶を点てるのが思いのほか大変で、左手に持ち替えるとスムーズに泡を作ることが出来ても右手では上手くいきません。少しでも美味しいお茶を点てることが出来るように練習がてら一日一服、気持ちを整えてお茶を点てることを日課にしています。所作に集中し無心になれることは、私にとってサティ(仏教的な)になっているように思います。
お点前のお稽古は盆略点前から始まりました。
茶筌や茶杓、お茶碗、棗、水指、建水、茶箱、土風炉、風炉先屏風など先祖の道具がいくつかありますが、足りないものを買い足して家でも盆略点前の練習が出来るようにしました。この度ようやく鉄瓶を購入しました。鉄瓶でお湯を沸かしお茶を点てたところ、それまでとは違いお茶がとても美味しくなりました。嬉しくて仕方ありません。