土間南側の天井が解体されて小屋組の様子がよく分かるようになりました。

解体前の様子。当初は竈のあった吹き抜けの空間なので、屋根には煙出しがあり、壁や天井は全体に塗籠められていました。(母屋、垂木、天井板、梁、そして壁は大壁) 仕上げの漆喰は煤と油で黒く表面が固まっていました。

剥落部分が増えてきていたため、土は全体に落として、化粧にする母屋や梁は下地の藁縄から取り外して貰いました。

改修前は土間の一部が洋間として区切られ、床張りになっていました。
天井を取ると大きな梁が出てきました。

梁に巻きつけられていた縄の跡。細い部材は縦にも竹に縄を巻きつけた下地が入っていました。下地から丁寧な仕事です。

細い竹に細い藁を巻きつけた下地。遠目で見ると異形鉄筋D13のようです。

かなり立派な梁が入っています。昔はこの場所で竈に火を入れていたことを思うと、民家園や文化財で見る民家と同じようで感慨深いです。

改造時に部屋の間仕切り壁の角に入れられた柱が既存の梁に留められています。計画では柱を無くして元の広い空間に戻しますが、この柱に屋根の荷が掛かっていないか、念のために大工さんに様子を見て頂いているところ。大丈夫でした。

東側の壁は過去の改修時に土壁が落とされていたことは、事前の調査で判明していました。ここだけ見ると江戸期の建物には見えません。
今のところ蟻害は見られませんが、この壁の足元が気になるところ。どうか問題ありませんよに。

玄関横の応接間も解体が進んでいます。応接間に改造された時に構造部材が新たな材に取り換えられたようで、古い材が使われていち痕跡がありました。建築当初の丸太の梁は床の大引きに再利用されたようで、大引きが太い丸太でした。

出窓も解体中。モルタルとタイルの外壁仕上げも撤去し、壁内に土壁を入れて、外部仕上げは鎧張りにします。

外壁が鎧張りになると、玄関周りの雰囲気が随分変わると思います。