昨日は久しぶりにお茶のお稽古に伺いました。お茶室には「無事」と書かれた短冊用の茶掛けが飾られていました。僅かに金糸が入った裂が使われた表装で軸先は紅ための朱塗りと、はんなりとした素敵なお軸でした。
茶道の世界では12月に「無事」や「無事是貴人」と言う軸を掛けられるそうです。この一年間、災難に遭遇することなく無事安泰に暮らせたことに感謝し、無事に正月を迎えられることを祈ってこの語を用いるそうです。
香合は色鮮やかな唐松の松葉模様。唐松の松葉模様は、葉が放射状に広がる円型の模様です。花器は徳利型の小代焼。松葉の香合と徳利型花器は12月14日の忠臣蔵を連想する意との事でした。(徳利は出陣前に交わしたお酒、松葉は松の廊下)
また、お玄関の飾り棚には赤穂段通の敷物の上に蕎麦猪口が置かれていました。こちらも赤穂浪士が討ち入り前に食べた討ち入り蕎麦を連想させる室礼とのことでした。
お稽古で使わせて頂いたお茶碗は大根の絵柄のものと矢羽柄。お大根はまさにこのシーズンのものですが、吉兆の野菜だそうです。矢羽柄は師走という事で光陰矢の如しというこの時期ならではのものだそうです。
お茶菓子は和三盆の干菓子と蕪饅頭。蕪饅頭は蒸されていて温かいものを頂きました。菓子皿は赤膚焼大塩昭山窯の白いお皿で器全体が夫婦鹿で象られたものでした。白い鹿は幸運の前兆を表します。
お茶の世界は季節感を重んじられますが、先生のところでは毎回季節を感じられるお道具と室礼をされており、一つずつ丁寧に意味を教えて頂いています。目の保養をさせて頂きながら日本文化を知る機会になっています。お茶室含むご自邸の建築も門からアプローチ、お庭回りや路地も大変素敵で、日常から離れた空間で豊かな時間を過ごさせており、この年からですがお茶を始めてよかったなと思います。
昨日は先生をご紹介くださった建築仲間とお稽古をご一緒させていただきました。彼の所作やお点前を拝見すると見習うところがたくさんあります。彼が点てたお茶は泡立ちがとてもきめ細かく、昨日も美味しく頂戴しました。
今日は朝からお茶を点てました。ごらんの通りまだまだですが、少しずつ習得したいと思います。
