土壁下地の竹小舞が編み上がり、左官の土塗りが始まりました。
まずは外部側から荒壁の表塗りです。

荒壁の土は、土にスサを混ぜて時間をかけて腐らせた土です。スサが腐っているので醗酵臭がします。色もグレーです。
50年以上前までは土壁がまだまだ建築で使われていたので、泥こん屋さん(土練屋さん)と言う土壁用のスサを混ぜた土を作って販売しているところがあちこちにありましたが、現在は数少なくなりました。
今回の土は、数少ない泥こん屋さん(御所市)から入手されたとのことでした。こちらの泥こん屋さんの土は、伝統的建造物群保存地区の今井町の復元再生工事などで使われていると左官やさんが仰っていました。

プンと臭って、粘りのある良い土です。

塗る壁の場所まではポンプで送られます。

バケツで現場まで運ぶ必要がないのでとても便利です。

左官やさんが手際よく塗られています。

表から塗った状態の裏側(室内側)の様子。コテで少し押さえて、ある程度乾いてから裏返し塗りをします。

コテで押さえた様子。

土壁を塗る前の竹小舞下地の時はこのような感じでした。

開始から数日で、全ての荒壁表塗りが終わりました。

早かったです。
荒壁塗り後の現在の外観はこのような感じです。

季節的にもよく乾きそうです。
改修前の玄関側外観

東側一階は、出窓のついた色モルタルの壁仕上げでした。室内は応接間に改修されており、壁内は土壁を綺麗に撤去され、薄い断熱材が入っていました。
現在の外観。

今回の改修で土壁に戻します。仕上げは高めの腰位置まで鎧張りにしますので、最終的には現在見えている土壁はほとんど隠れます。窓はアルミサッシから木製建具に戻します。
今回設置する新規の土壁は、伝統構法の建物として限界耐力計算で耐震性を確認し、耐震要素として必要な壁になります。外壁には壁の外側に断熱材を敷設します。室内側は真壁の土壁で土壁の良さ(室内環境)を生かし、土壁の外側で断熱性能を高める方法です。