
寺西家阿倍野長屋は昭和7年1932年に築造された2階建ての4軒長屋です。2003年に近代長屋としては全国初の登録文化財に指定されました。
この界隈は日本で最初の都市計画法(大正8年)による土地区画性が行われた地区で、建築当初から都市ガスが整備されておりガス設備やガスふろも設置されていたそうです。構造的に2軒ずつに分かれており間に防火壁があります。
現在はイタリア料理、お蕎麦屋さん、日本料理、中華料理のレストランとして活用されています。

長屋の向かい側はオーナーのご自邸の寺西家住宅です。こちらも主屋と蔵が登録文化財に指定されています。

大正15年築造。立派な構えの入母屋屋根の和風建築ですが、玄関横の応接室は切妻屋根で洋風意匠です。
以前には長屋を取り壊してマンションを建築する計画があったそうですが、結果的に残して活用されることにされました。古い建物を利活用することの土地の所有者としての利点について、寺西さんのご講演をお聞きしたことがあります。現在は大阪の登録文化財所有者の会の会長もされていて、全国的に所有者の会の活動をもされています。

裏側の蔵もレストランとして活用されています。

訪問したのがいずれのお店も準備中の時間帯で中に入れなかったのですが、お店のホームページで中の様子が分りました。
『発酵が織り成す料理とパンとお酒が楽しめる料理店』
Hakkou le PAN
藏が発酵をテーマとしたレストランになっているのは似つかわしいですね。
次回は食事にお伺いしたいと思います。