外壁の左官仕上げの工事が始まりました。

仕上げは色モルタル掻き落とし仕上げで、土色の壁になります。越屋根部分は仕上がりました。

色モルタルをコテ塗りした後、完全に乾く前にけんざんのような針のついた道具でガリガリと掻き落とします。平坦な表面が掻き落とされて骨材の砂が出てきて凹凸ができ、土壁のような風合いになります。

掻き落とす前と後で、全く違う表情になります。
掻き落とし仕上げは施工するときの気温や湿度により発色が変わります。一日の中でも時間帯によって変わってくるため、同じ面はいっぺんに仕上げられます。

7寸角の大黒柱。鴨居の造作のために養生が一時的にとられました。とても良い色艶の吉野桧です。
桧の7寸角の無地(無節)の柱が取れるのは何年生ぐらいの木でしょうか。桧は杉に比べて成長が遅いので(特に吉野材は密植のため一般的な産地よりも成長が遅い)おそらく160年生以上になると思います。
吉野では通直で節の少ない木をつくる手入れをされています。吉野で造林された杉は自然に枝が落ちますが、桧は枝打ちをしなければなりません。枝打ちをすることで成長後に節の少ない桧材を作ることが出来ます。この大黒柱が江戸末期に植林され、山守さんが何代にもわたり手入れをされた賜物だと思うと感慨深いです。

トイレの壁の一部にも吉野桧の板を張っています。こちらも無地で木目は板目です。
桧は大人しく上品な仕上げになります。