11月26日、奈良をつなぐ家づくりの会主催の吉野の森見学バスツアーを開催しました。今回の参加者は30名。お子さまも多くて賑やかで楽しい見学会になりました。
当日の様子を動画にしてみました。
今回は製材所の見学時に、会の設計事務所の方の御自邸で使われる化粧梁材の番付け(どの材をどの場所に使うかを決める)を参加者みんなで見学させて頂きました。節の見え方や材の特徴、色艶など、1本ずつ見ながら決められました。木の見方も分かりやすく、参加者の皆さんも興味深く見ておられました。番付見学はなかなか面白かったです。
2013年から始めたこのツアーは今回で23回目です。会メンバーの泉谷さんがいつも企画してくださっていて、山の方にもご協力頂きながら長く続いています。団体で山の中に入れて頂いたり村の中を散策させて頂くのは地元の方達の協力なしでは成り立たず、多くの方にお世話になっています。
奈良をつなぐ家づくりの会は、林業家、製材所、プレカット事業者、工務店、設計事務所など奈良で木の家づくりに関わる27社で組織する小さな会ですが、私はこの会で多くの製材所や山の方と出会うことができました。仕事でのつながりも増えましたが、懇親会や忘年会で一緒にお酒を飲みながら、国産材を扱う業界が大変だった時期に親から譲り受けた事業をどうやって維持してきたかなど、それまでは知らなかったご苦労などお聞きしました。いま我々が家づくりの材料として使わせて頂いている吉野材は、各製材所や林業家が事業を維持継続されて成り立っていることがよくわかり、山側のことを身近に感じるようになりました。
また家が完成した時に会のメンバー同志で見学会を開催することがありますが、あるとき製材所の方が見学に来られ「長年製材所をしているが、自分のところで製材した柱が完成した家で使われているのを見にくるのは初めて。家づくりが身近に感じられてよかった」と仰っていました。
林業家も製材所も木の家づくりの一連の流れの仲間ですが、工務店や設計事務所などの建築側とは業態的には異業種です。建築側から見ると材木は建築をつくる材料のうちのひとつです。監督官庁も建築は国交相、材木は林野庁です。以前に10年ほど奈良県森林審議会の委員をさせて頂きましたが、林業が行われる生産林のテーマは森林全体計画のうちの一部です。
木が我々を繋いでいます。お互いを理解し合える機会がもっと増えればと思っています。