お寺の庫裏新築工事
建物が完成しました。融通念仏宗派の寺院の庫裏の建替え工事です。

外壁は焼き杉板張り、屋根はいぶし瓦葺きのシンプルな建物です。
江戸末期に建てられた本堂の隣に建築するため、経年変化のある自然素材で仕上げて新築の庫裏が目立たないよう配慮しました。

庫裏はお寺の付属建築物で、お坊さんご家族の住まいの用途と檀家さんが集まられたりお客さんをお迎えする来客室、給湯室、トイレ、執務室等、お寺の用途として使われます。私的空間(お坊さんの住まい)は2階に配置し、来客室などの公的空間は1階に配置して公私を区切りました。
この建物の主になる来客室。


催事の時などには、掃き出し窓からの出入りが出来るようにしています。外部には土庇を設けて、雨の日も出入りがしやすいようにしています。

来客室は本堂に一番近く、本堂がよく見える位置に配置しています。公的な空間の床板はお寺関係の用途ということも有り全て吉野桧の無地板で仕上げています。

玄関土間はたてに長く、奥の引き戸を開けるとお坊さんご家族用玄関があり、奥には家族用玄関土間から直接外部に出ることのできる勝手口を設けています。今回の設計では公私の空間の区切り方も設計のポイントになりました。玄関から公私を区切ることで、1階の来客室やトイレを利用される檀家さんも気軽にご利用頂けることと思います。

家族用玄関は玄関収納としても利用できるように造り付けの棚を設けています。

2階は広いLDKを中心とした居住空間です。


LDKつながりに主寝室と2つの子ども室を設けています。

キッチン横には長いカウンターデスクを設けた家事室を配置しています。横長の窓からは広がる景色を見渡すことが出来ます。


寝室の横には広めのウォークインクローゼットを配置しました。集中収納のスペースになります。

これからお子様を育てれる場になる住まい。お子様の健やかなご成長をお祈りしております。
今回、融通念仏宗の歴史やお寺の成り立ちなどのお話を伺うことが出来て、いろいろと勉強させて頂きました。大変お世話になりました。