LEONの家建物の改修工事が終わりました。築42年のしっかりした木造2階建て住宅を購入されて、ご入居までの間に家も外構も全てフルリノベーションしました。旧耐震の建物ですので耐震改修も行い数値を1以上にしています。
家全体に吉野杉をふんだんに使っており、LDKの床は厚さ30㎜の杉板、天井も杉板張りです。壁は漆喰の左官仕上げです。

薪ストーブはスキャンサームの薪ストーブを選ばれました。鋼板製のストーブですが、蓄熱のための石が内蔵されておりかなりの大容量ストーブです、側面もガラス面になっており輻射熱の伝わりも大きいそうです。見た目にも開放感があり、炎がのゆらぎがよく見えます。

大容量ですのでLDKだけでは熱くなり過ぎるかもしれないということで、入り口の引き戸の上の欄間部分にはガラス引き戸を設け、開けると廊下や階段、2階へも熱を逃がすことが出来るようにしています。
お住まい後に、この欄間窓をつけておいてよかったとお施主さんが仰っていました。
すべての窓を断熱性能の高いアルミサッシに入れ替えて床・壁・天井の断熱材も全て高性能のものに入れ替えましたので、熱の逃げも少なくこのストーブ1台で家じゅう温かいそうです。

LDKは元々応接間と茶の間だったところをひと部屋の空間にしました。キッチンはご希望の対面式のキッチンです。

キッチンはキッチンメーカーの商品で、キッチンの面材もパネルもホーロー製です。庭のデッキに出る勝手口も設け、その横には広さ3畳ほどのパントリーがあります。パントリーからは玄関側の廊下に回れるような裏動線を設けています。

キッチンのシンクの中が2段になっていて使いやすそうです。対面の壁のキッチン側に収納があるのが気に入られてこのキッチンを選ばれたそうです。便利そうですね。

玄関も改修前とは大きく変わりました。土間が比較的広くタモの1枚板の式台を入れています。
また、玄関から廊下への視線をわずかに遮るために足元までの縦格子を設けています。

式台は板の耳(そば)はそのまま残し、1枚板の自然な曲がりをそのまま生かしています。
靴箱の上の壁はタイル張りにして、お施主さんがご準備された3灯吊りのペンダントライトを設置しました。作家さんの作った手作りの照明器具だそうです。

玄関土間続きにシューズクローゼットを設けています。LEONくん(わんちゃん)のお散歩グッズも壁に掛けれるようにしています。

シューズクローゼットの正面が2階へ上がる階段です。階段は位置を変えずに傾斜を少し緩くして架け替えました。階段周りは吉野桧を使っています。

玄関から右に進むと正面にパントリーの入り口があり、右に曲がると和室があります。パントリー前の壁と建具は杉板張りにしています。こちら側からもキッチンに通じることが出来ます。

和室は、元々の和室を改造して立派なお仏壇を置くためのお部屋にしました。
サイズ的にも大きなお仏壇ですので仏間をつくる際に設計の段階でも配慮しました。観音扉を開けた状態でちょうどよい寸法になるように少し間口を広めにしています。
無事に納まりひと安心です。ご先祖様も気に入っていただけるようお祈りしております。

洗面浴室回りも大きく変わりました。洗面台は造作で大工さんに作ってもらいました。人工大理石の天板とミラーキャビネットは既製品です。間口1200ほどですが、右側に座れる化粧スペースを設けています。引出しの一番上に少しすきまを開けていますが、一番上の引出はドライヤーの収納場所で内部の側面にコンセントを設置しており、コンセントを差したまま引出しを閉じてドライヤーを使うことが出来るよう、コードを出すための隙間です。

改修前の様子をご紹介させていただきます。
改修前の応接間。この部分が対面キッチンになったところです。

応接間と茶の間のあいだの壁はそれぞれの部屋からの収納になっていましたが、この壁を撤去して2階を支える梁を入れ替え補強しました。

改修前の茶の間。改修後はこの壁の部分にテレビカウンターを設けています。

改修前の玄関。和風の玄関です。

改修前の玄関靴箱のところ。

改修前の階段部分。

改修前のキッチン。
改修前は北側にキッチン、北東に食堂がありましたが、南の二間を改修してLDKとし、キッチンは移動しました。

改修前の洗面脱衣室。改修後は、洗面コーナーと脱衣室を分けました。

改修前の和室。南に縁側がありましたが、この部分を減築してこちら側にも駐車場を設けています。縁側がなくなったため、掃き出し窓ではなく腰窓に変更しました。床の間と小ぶりな仏間の部分を仏間と床の間に改修しました。仕切りの壁を作るために化粧柱を入れていただきましたが、落とし掛けはそのまま使っていただきました。仕上げ材をそのまま生かしながら加工するのはなかなか骨の折れる仕事ですが、大工さんがきれいに仕上げてくださいました。

改修前の外観はいぶし瓦屋根の乗る和風の外観でした。


改修後。
瓦はスッキリとしたモダンな瓦に葺き替え、外壁は補修を行い薄いグレーの色に塗装し直しました。
破風板や鼻隠しは木部のまま塗装し直しています。一部新設しているところもあります。
外構も含めて、改修前と比べると随分と家の印象が変わりました。


吉野杉をふんだんに使った木の家リノベーション。温かなお住まいになりました。

築42年の建物ですが、これから30年、40年と長く愛される住まいになりますように。