「逸話に学ぶ茶室と露地」という本を読みました。
南方録や茶譜、山上宗二記、古田織部正殿聞書、槐記、茶道四祖伝書、、、等々に記された話(現代語)とその補足解説が分類別にまとめられてあり、気軽に楽しめる面白い本でした。
埋め木の座敷
利休の門下の茶人がどのような座敷が良い茶室かを利休に訊ねると、
「埋め木の多い座敷」と答えたそうです。(茶話指月集)
埋め木とは再利用した古材のほぞ穴に埋める埋め木のことで
貴重な再利用の古材を多く用いている座敷を良い座敷とする、という意味です。
そこまで言いいますか、とも思いますが、古いものが伝わり使われることに価値を認めていたことがわかる話ですね。
利休の好みや嫌いな事はみな周知のことですが、あえて利休の禁じ手を実践する茶人も少なくなかったようです。
畳の目の話
畳の目には本(モト 縫い初め)と末があり、縫い初めは丸目(1目)になり目もまっすぐでよじれも有りません。末は半目になってしまいよじれも生じるので、だらしない風にもなるようです。(槐記)
だから炉の周りは本(丸目)がくるようにしなければならず
そうするときちっとして、程よい緊張感のある茶室になるとの事。
以前に茶室を設計させていただいた時に、
4畳半全ての畳の丸目半目の位置についてしっかり畳屋さんとも打ち合わせをして指示しましたが、
(茶事では畳の目数も指標にしますので、大事なところが丸目からはじまるようにということ。)
ああ、根本的にはそういう事(よじれのだらしなさと、程よい緊張感)の為だと言うことを知りました。
この写真の畳は、15年ぐらい前に表替えした和紙畳です。(茶室ではありません。)
その前の畳表があまりにもささくれたもので、子どもが小さかったこともあり丈夫な和紙畳にし、縁も目立たない色にしました。和紙畳は丈夫で良いのですが、国産イグサにして茶か黒の縁にしておけばよかったなと思う今日この頃です。
