茶室の廻縁は炉縁と同じく時計回りに挿し回すのが決まり事で、隅を留に納めることはありません。
これは炉縁と同じように麁相(そそう)に見せる手法を尊ぶからだそうです。
麁相(そそう)=粗相とは、人の「生・住・老・死」のことで、人の一生には弱い部分があるという事が粗相の語源になったようです。
茶室で使われる麁相の言葉の意味は、粗末である・侘びの精神のことですが、
粗末であるかのように見せるために丁寧な仕事をすることです。(表面は粗相であっても内面は丁寧に 山上宗二記)
大工さんが現場の端材で挿し回しの模型を作って下さいました。

外したところ。

こうして見ると反時計回りに見えますが、これを天井に向けると時計回りになります。
廻縁や竿縁は、大きさ、面の形やサイズ、そして竿の間隔で全体の印象が大きく変わるので
微細な部分ですがとても神経を使います。