千道安考案の道安囲い。
点前畳と客畳の間に火灯口のついた仕切り壁があるものを言います。狭義では、炉が出炉の場合をそう言いこの写真のように炉が向切のものは宗貞囲いといいます。
道安が足が不自由だったので、立ち振る舞いの所作を隠す為に作られたと言われていますが、目に見えない点前畳との結界が仕切り壁というカタチになったものです。
道安囲いの茶室は、西翁院澱看の席とこの写真の当麻寺慈教庵を見学させていただいたことがあり
小間の茶室の建築的構成に興味を持つきっかけになりました。

点前座は清らかな白い和紙で低めの腰張り、客座は湊紙。
点前座。
正面の窓は風呂先窓。亭主の手元を明るくする為の下地窓です。火灯口の襖はこのようになっています。松丸太の中柱に向けて閉じます。

小さな空間にたくさんの要素が詰まっています。
この薄暗い間(場)に入ると、間近には土の壁と清廉な白和紙。天井高さは客座より一段低く1.7mそこそこで、杉柾の網代天井。
壁は薄いし繊細なつくり。自然と静かに、そして所作もゆっくりになります。
そのような空間は滅多になく、そういう意味でも大変興味をそそられます。