先日の奈良をつなぐ家づくりの会で参加したイベントで、メンバーの寺阪大工さんが継手と仕口のサンプルを展示してくださいました。
釘を使わない伝統的な木組みの技術です。

これは四方蟻。どの面から見ても蟻継ぎですが、45°斜め方向からはめ込みます。


名前は分からないのですがこれも見たことのある継手です。斜め上からはめ込み。
(調べてみると、婆娑羅継ぎという名前のようです。)


これは初めて見ました。テトラポットのような継手です。


はずしてみると、中が凄い仕事になっています。一緒に見ていた山本棟梁にお聞きすると
「うちはこの中に蟻を細工することもあります」(蟻は加工の名称です)
と仰っていたのでさらに驚き、90度の仕口にもなるとのことで(右写真)もう一度驚きました。


パッと見ると何事も無い仕口ですが


はずすとこのような仕事がしてあります。


右側の丸太の継ぎ方。これも初めて見ました。貝の口継ぎと言って、塔の心柱に使われる継ぎ方だそうです。

縦に抜くと、このような継手。


法隆寺や薬師寺の塔の心柱もこの継ぎ方だそうです。
こちらも同じく貝の口継ぎ。

これは台持ち継ぎ。


他にも宮島継や箱栓継ぎ等々、名前もわからない継手がたくさんありとても勉強になりました。
大工さんは偉い。木組みの技術だけでなく、木を見る目や刃物を研ぐ技術も。
昔から伝わる伝統的な木組みの技術ですが、その細工の緻密さと複雑さは驚くべきものです。
先人の知恵を知り日本人は凄いと思うと共に、今はこのような感性に蓋をしているような気がしました。