あっという間に7月になり、いよいよ夏本番。
涼しい建築と言うと何の事だかよくわかりませんが、日本の住宅の開け放たれた開放性と室内に陰のある涼しさについて改めて考えたいと思います。
築150年の民家の座敷。
部屋の中央部は薄暗いのですが外の光の取り入れ方がとても美しく、南北に抜ける風がとても心地よいです。庭に水でも打てばさぞかし涼しい事でしょう。


欄間障子の具合が良いです。
端から端まで全てを障子にするのではなく吊り束のまわりのみが障子の明り取りになっています。
建具は、腰のすぐ上に枠付きガラスの入った直ガラス障子。季節の花々も涼を誘います。


茶室の窓。壁一面が窓の明るい茶室ですが、外とのつながりの多い開放的な茶室です。

茶室へのアプローチと庭へのつながり。



この縁は北側の裏庭前の縁側です。
子どもの頃に住んでいた家にも和室(祖母の部屋)にL字に曲がる縁側がついていましたが
あまり良いもののように思わなかった記憶があります。
和室と庭をつなぐ中間の空間でしたが、部屋の一番奥と言う事もあり足を踏み入れる事も無く
眺めるだけで、しまいにはものを置くスペースになっていたような気がします。
そうならない縁をつくってみたいように思います。
ここの縁は、通路(廊下)と兼用のような縁。
縁の前の部屋のプライバシーはほとんどなくなりますが、
それはそれで暮らし方に合わせて考えることも出来そうです。
この頃の住宅は、全体に明るい作りになっています。建築基準法でも明るさ(窓の開口)が規定されています。設計する際も気を付ける部分ですが、あえて暗い場所をつくる事も無くはありません。


ここは豪商の住宅。本葺きの屋根瓦が立派。表の通りまで一直線に家の中を風が通り抜けます。見るからに涼しそうです。