奈良県建築士会女性委員会で光雲荘(旧松下幸之助邸)を見学させていただきました。
松下邸は昭和14年に西宮で建てられましたが、現在は枚方のパナソニック人材開発カンパニーの敷地内に移築されています。(平成20年移築)

館長さんが出迎えてくださいました。
この建物は、松下家の公私にわたるおもてなしの場としてお得意様や賓客の接待に使われ
その後、パナソニックの迎賓館として多くのお客様を迎えられたそうです。
現在は、創業者の心に触れる場として社員の研修施設として利用されているとのことでした。

「三百年後の遺構に」
松下氏は自邸の建築にあたって大変情熱を注がれていたそうで、設計コンペを開催され広く設計案を募集されたそうです。
松下氏が欧風建築好みということもあり、欧風様式の作品が数多く寄せられたそうですが
「建築することで、人の為、世の為になりたい」
と、コンペ開催後に考えを改められ、
”300年先の人々に十分参考にされるような普請をすること” を自邸建設の目的とし
棟梁による純日本建築の建設をする事に決められたとの事でした。
松下氏は
「住まいは、住む人の品格を表わします。
贅沢が過ぎてもいけないし、かといって貧相でもなく、自分に相応しいものをつくってください」
と、注文をされたそうです。

談話室外部。
書院造様式の建物の中には、ホールや談話室などの洋風部分も取り入れられています。
天井、廊下、欄間、照明(松下氏デザイン)など、各部屋ごとに様々な趣向が凝らされており
”三百年後の遺構に”という想いが随所にうかがえます。
内部は撮影禁止の為写真はございませんが、松づくしの大変品の良い造りでした。

凄い軒下。(軒が大変深い) とても美しいです。
上には日本瓦が乗っていますが、軒が下がらないような工夫が施されているとのことでした。

大広間外観。
内部は皇室建築のような造りでした。

銅製の樋の集水器は、コテコテせずに大変すっきりした品の良いカタチです。

庭へのアプローチ。庭は、川の流れる回遊式庭園です。
垣は竹穂の離宮垣。大変美しいものです。


1200坪の敷地を囲む塀。

